みなかみ町地域子育て支援センターの運営を担うようになって初めて、県の子育て支援センター連絡会に出席してきました。
総会に続いて行われた記念講演では、「少子化時代にもとめられる子育て支援の機能と役割」という演題で、教育学・育児支援の第一人者である、東京大学名誉教授の汐見稔幸氏のお話を伺いました。
講演では、日本が直面する深刻な人口減少について、統計データを基に解説がありました。かつて団塊の世代は年間270万人出生していたのに対し、今や出生数は約70万人。このまま推移すれば、毎年100万人ずつ人口が減り続け、2100年には日本の総人口が4千万人台まで落ち込むという予測があるとのことでした。
こうした時代においては、保育や教育、介護といった地域の支援を、個別ではなく包括的・一体的に考えていくことが重要であるということを強調されていました。子育て支援は単なる保育サービスにとどまらず、地域福祉全体を支える柱であり、世代を超えて支え合う仕組みづくりが求められています。
デイサービスとこども園が連携した施設の実践例も紹介され、まさに私たちが取り組もうとしている「保育×介護×地域連携」の方向性に大いに参考になる内容でした。これからも地域福祉の担い手として、実践を通して学び、地域と共に行動していこうと思います。
この記事へのコメントはありません。