戦後80年

本日、大東亜戦争の終結から80年という節目の日を迎えました。
私はデイサービスでの仕事を通じ、戦争の記憶は今も人々の心に深い傷を残し、苦しめ続けていることを、何度も教えられてきました。利用者様から直接伺う体験談は、戦争の悲惨さと平和の有り難さを強く感じさせるものばかりです。戦地に赴かれた方、シベリア抑留を経験された方、軍需工場で働かれた方、家族を戦地に送り出された方。一つひとつの記憶は生々しく、書物だけでは知り得ない「生きた歴史」そのものです。しかし、戦争を知る世代の高齢化とともに、こういった声を直接聞ける機会は年々少なくなっています。

先日、猪瀬直樹先生から新刊『戦争シミュレーション 未来戦記の精神史』をサイン入りでご恵贈いただきました。戦争は決して突発的に起こるものではなく、政治や社会の流れの中で世論が少しずつ変化し、やがて戦争へと向かっていきます。本書は、戦争を単なる過去の出来事としてではなく、二度と繰り返さないための貴重な教訓として捉える大切さを教えてくれます。

また、今週末には、猪瀬先生原案のドラマがNHKスペシャルとして放映されます。
「シミュレーション ~昭和16年夏の敗戦~」
【放送予定】
8月16日(土)[総合]午後9:00〈前編〉
8月17日(日)[総合]午後9:00〈後編〉
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/blog/bl/paJnovBDza/bp/prgEp3QQD6/

私たちが享受している平和な暮らしは、数え切れない犠牲の上に築かれたものです。その事実を忘れず、利用者様からの貴重なお話や歴史の学びを通じて、「今を大切に生きること」「先人が守り抜いた平和を次の世代へ伝えること」の重みを心に刻んでいます。
平和の尊さと歴史の教訓を胸に、これからも日々の仕事に向き合っていきたいと思います。

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP